山中伸弥氏のファミリーヒストリー

2012年に ノーベル生理学・医学賞を受賞された “京都大学iPS細胞研究所所長” 山中伸弥氏のルーツを探る番組「NHK ファミリーヒストリー」を以前に観たが・・とにかく祖父・父・母ともに実直かつ真面目で一途な印象。こういう家系・御両親だったから、彼の人柄も育まれたのでは? と容易に想像がつく内容であった。

開墾した土地をGHQに取り上げられ、戦争で焼け出されたりしながらも、町工場でミシン部品の革新的開発や製造を手がけ・・従業員や家族を大切にする様は、まさしく日本人そのものと言えよう。

「この部品は1万個製造されていても 各家庭で使われるのは一つ。だから 気を抜かず、しっかりと一つひとつを大切に作る事。」そういった企業姿勢は、神戸製鋼日産自動車など・・昨今 問題の会社にも ぜひ再認識してもらいたい指針である。

iPS細胞の研究費には、欧米と日本では たいへんな差があるのが現状だ。山中先生もご苦労なされてるのは当然であろう。しかしながら、その根底に流れるルーツがそうである以上、彼は負けないし、負けるわけにはいかない。そして ゆえに信用されるであろうし、その姿勢は日本人の誇りでもあると思われる。

お金や利益。保身とか自らの生活のみにご執心の世の中だからこそ、生粋の日本的生き方には感動さえ覚えるが・・物作りや開発・研究でも、企業経営においても、けして忘れてはならない事が、ここにこそある事を 日本人は いま一度 思い出す必要があるのではなかろうか。