日本の中抜き文化

2020年東京五輪パラリンピック組織委員会が、開会式入場券の最高価格を28万円台と決め、15日に開かれる有識者会議で協議するそうだ。もちろん通常のものは2,000円から! としてるが・・こういうのを耳にするたび「もうそろそろ 日本の中抜き文化も終わりなのになぁ」と思わずにはいられない。

ビジネスにおける “中抜き”とは〈中間マージン〉の事で『製造業者と需要者の間にある 問屋や小売業などが利益を上乗せするシステム』を指し、彼らが中間に入る お題目は決まって・・品揃えや物流などのリスク回避とか、消費者へ安心と安全を届ける! といったものになっている。

しかし果たして、本当にそうなのだろうか? たとえば 経産省が数年前から進める “クールジャパン計画” なんか、補助金を大量に出したわりには「一風堂のラーメン以外は おおよそ赤字」なのは有名な話で・・じゃあ、それで潤ってるのは何処なの? といえば、総合商社と呼ばれる“いわゆる大手広告代理店” 中抜き業者! と相場は決まってるのである。

当然、築地や豊洲市場も これに類似しており、出版商社に建築ゼネコンなど 一部または全部が その類! のものは数え切れないが・・何故、こんなに日本は 建築費や物価が高いの? 無駄が多いの? といえば・・たいていはこのカラクリに尽きる事は申し上げるまでもないだろう。

ただし、何でもかんでも中間業者を無くしたり、産地直送にすれば、もっと安くて新鮮なものが手に入るのに! とするのは いかにも安易な考えかもしれない。日本の失業率の低さや治安の良さ自体も、このお題目ありきの一見ムダにも感じられるシステムで支えられてる! そんな側面があるからだ。

本当はいらないけれど、あえて そうする事でみんなが働ける職場を確保する。ムダに思えるけど、みんなが職を得たり 収入を得られれば治安は良くなる。といった具合だが、これが 今までの日本的インフラの屋台骨を構築してきた! という見方もできる次第だ。

つまり〈安直な 便利で安くて早くて簡単〉 は、同時にみなさんの職を奪うことにもつながり・・ひいては治安の悪化や経済の低下を招く可能性あり! という事だが・・アマゾンのような企業が出てきて、これからAIやioTが到来する未来が避けられないのも また確かである。

中抜きビジネスでは職を確保できない! そんな未来が目前に迫ってるなら、企業は 新しいインフラを整える目的で余剰金を過剰に貯めるだけでなく、至上最大規模の雇用促進体系に関しても 早急に手を打っておかねばならいが・・そのために 政府もいろいろと右往左往して ここへ着手してきてるのが現状といえよう。

いずれにしろ 現在の日本は、職の確保と時代の波へ追随する作業に 未だ大きな矛盾を抱えてるが、もはや今後はオリンピック開催で IOC国際オリンピック委員会が中抜きできるような世の中じゃない事だけは確かであり、オリンピックマーケットも、そろそろ終焉! といった状況に感じられるのは筆者だけではない気もするが。